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派閥Wiki

パラレルWiki構想 - 別冊はてな話 - betaグループ
編集合戦をシステムに織り込んだWikiについて。


1つの事柄にいくつ論説があっても良い。集合知は一事一説でなくても良いじゃないかということ。
同じの事柄について作られたWikiはいくつもあるし、Wikiでなくてもいくつもあるし、あのWikipediaだって各言語版で内容が違ってたりする。
そして、それぞれが有用だ。




パラレルWikiではページを分派させ、それぞれに利用者を割り振る。ページに利用者が集まる形になる。


ついでに論説で分けた派閥も作ってしまえばいい。
Wikipediaでは既に利用者ページやユーザーボックスで利用者の個性が分かるシステム*1になっているけど、派閥のデータを重ねれば利用者を区別したり、他の利用者とつなげたり分けたり、といったことが(人の目で見ても、システムが自動処理するにしても)しやすくなる。


これはWikiでのSNSと言えそう。
それも自称ではなく、どのページを編集したかによる協調フィルタリングのようなつながり方のSNS


利用者はこの仕組みで仲間を見つけて、諸説をそれぞれ充実させていって、真の論戦を派閥間で繰り広げればいい。
現在のWikiによる集合知では個人の知識は重視されないから。


この派閥は論説ごとのものだから、利用者同士がつながるというよりも論説つながり。利用者1人が多数の派閥に属すという緩いつながりだ。
意見でつながるSNSとも言える。
もちろん、同じ派閥に属することの多い利用者同士は人間的にも近いということになるだろう。




でも、そんなに編集履歴が一致する利用者っているだろうか…。
同じページを編集する人がいなければならない、ということは利用者には相当積極的に編集してもらわないといけないのではないだろうか。
派閥が分かれるばかりではただの(更新不可能な)ツリー形式板と変わらない。


編集に準ずる行動として、分派したページの中からいいと思ったものに投票できるようにする、みたいなことも盛り込んだらどうだろうか。
でもこういう「利用者が参加しやすいようにする」工夫は根本的な解決策にならない。


利用者同士のつなげ方にはもう一工夫要るのでは。
ROMを巻き込むような何かが。




そもそも利用者を区別したり、制限をかけたりするのはWikiではないのかも知れない。
利用者の区別には識別が必要だけど、それは無理。「一人につきアカウントは1つまで」と注意書きをする程度しかできない。
Amazonなどのように同じアカウントを使い続けた方が便利になるようにすれば、いいかも知れないけど。

*1:MediaWikiの機能ではなくWikipediaのルールによって